代表理事挨拶

 

 地域緩和ケアは、地域社会に暮らす人々およびその家族をケアの中核に据え、本人および家族のニーズを踏まえて、地域社会全体として提供される緩和ケアであり、本人および家族の選択した場所で、必要に応じてその環境を整備し、提供される支援です。緩和ケアの最終目標は、人生の最終段階における辛い状況(本人にとって、家族にとって)を可能な限り改善すること、その人らしい人生や生活を可能な限り最期まで継続できるよう支援すること(QOLの維持向上)、そして、人間としての尊厳を最期まで大切にすること(人権の尊重)です。多くの場合、緩和ケアは一般医/非専門的な支援体制下(プライマリ緩和ケア)で、関係する医療職および介護職の連携で実施することができますが、複雑なニーズや、生命予後が数週間以内の疾患を持った人あるいは家族に対しては、時に専門的な支援体制(専門的緩和ケア)との協働が必要となります。当協会は、プライマリ緩和ケアに関係する医師(開業医、病院勤務の専門医)、歯科医師、看護師(病院勤務の看護師、訪問看護師)、保健師、薬剤師(病院勤務の薬剤師、調剤薬局の薬剤師)、理学療法士、作業療法士、言語療法士、臨床心理士、栄養士、歯科衛生士、ソーシャルワーカー、ケアマネージャー、介護福祉士、事業者(福祉用具貸与事業所、在宅酸素、福祉タクシー等)などと、地域で専門的緩和ケアをすでに実践している医療者との協働をスムーズに行うことができる様配慮していくとともに、地域緩和ケアを実践している全ての職種のモチベーションを向上させることを目標とします。 具体的には、基準を満たしプライマリ緩和ケアを実践している方を、地域緩和ケア推進員として認定し、最終的には、経験を積み、多くの方に地域緩和ケア推進指導員となっていただき、着実に地域緩和ケアを推進できれば幸いです。